犬・夏ばて

犬の夏ばて


暑い夏・・・、体がダルイ・・・
それは人もも同じこと。

暑さが苦手な犬は、人間よりも夏ばてしやすいのです。特に重度になってしまうと要注意!
腎臓などの臓器がダメージを受けてしまい、別の病気も引き起こしてしまう可能性もあります。



夏ばて診断


<軽度>
一時的な軽い夏ばて。
水分が不足しないように注意しながら様子を見てあげましょう。
1週間つづくようなら、病院へ。

<中度>
2日程度様子をみて、それでも回復しなければ病院へ、
もし、下痢や嘔吐があるような場合ならすぐに病院へ連れて行ってあげましょう。

<重度>
重度の症状が現れたら、24時間様子をみて、回復しないようなら病院へ。
さらに下痢や嘔吐が見られる場合は緊急ですので、いそいで病院へ連れていきましょう。

食事 散歩 飼い主と居るとき
軽度 良くあることしばらく様子をみる 少し残すようになった うなだれて歩くスピードが遅くなった 熱い時間帯に遊びたくないこともありますが、涼しい時間でも遊びたがらないなら、軽度の夏ばてかも
中度 2日くらいで回復すれば問題ない 半分残すようになった 涼しい時間でもよく座り込むようになった。むりせず自宅でクールダウン いつも以上に寝ていることが多くなった。
重度 場合によってはすぐ病院へ 全く食べなくなった 一日中、散歩に行きたがらなくなった。すぐに病院へ 呼んでも振り向かないし、首も耳も動かさなくなった



夏ばて対策


なぜ犬は夏ばてしやすいか〜体の仕組み〜


@体内に熱がこもりやすい

人は、全身にある汗腺から汗をかくことによって熱を発散させ体温を一定に保ちますが、
犬の汗腺は肉球のみにあるために、体内の熱を発散させるほど機能していません。
そのために犬は舌をだして荒い呼吸(パンティんグ)をして体にたまった熱を放出しています。
夏は吸い込む空気が暑いために、うまく体温が下げられずに夏ばてを起こしていますことがあります。


A地面の熱

晴れた日のアスファルトや地面の熱は、温度が50℃を超えるほど熱くなることがあります。
地面からは輻射熱も発生してしまうため、地面近くの空気はかなり熱いことになります。
人に比べて地面に近くなってしまう犬は、その暑い空気を吸ってしまうので
体温がどんどんと上昇してしまいます。
熱を発散させようとパッティングをしても、体に入ってくる空気が熱いために熱はたまる一方なので、
夏ばてを起こしてしまう理由になります。


B水分不足

犬の種類によっては、のどの渇きに鈍感なタイプもいます。
とくに小型犬はのどの渇きに無頓着な場合が多く、ほとんど水をのまないこともあります。
しかし、水分の摂取量が足りないと、血液中の水分が不足してドロドロとなり、
血液の流れが悪くなります。
その結果、細胞や器官への酸素や栄養が充分に送られずに、体調が悪くなり、
夏ばてを起こすことがあります。


Cクーラー

人はクーラーによって体調を崩すことがありますが、
それは犬にとっても同じことです。
冷房の効いた涼しい場所から暑い外に出ることを
繰り返すことによって、
体が急激な温度変化についていけず、だるくなったり、
食欲がなくなったりなどの症状がでてきます。
人に比べて冷気がたまりやすい床近くにいる犬は、
人以上に急激な温度変化にさらされて生活しているので、
バテやすくなってしまいます。


D食欲不振

多少の食欲不振はよくあることです。しかし、食欲不振が続けば体力が衰え、
暑さに対する抵抗力も弱くなり、バテやすい体になってしまいます。
人は食欲がないときは、ないなりに食べ物を選びますが、犬はそうは行きません。
食欲がないなとおもったら、フードにトッピングなどしてあげて食べやすくする工夫もしてあげましょう。



バテさせないための体調管理


@栄養

長引く食欲不振では、体力が落ちるだけでなく、体に必要な栄要素も不足し、バテやすくなります。
いつものフードでくいつきが悪ければ、トッピングして食べやすくしてあげるとよいでしょう。
しかし、犬が食べたがるものだけを与えないよう、栄養が偏らないように注意しましょう。
  • トッピングの種類
     茹でたささ身=肉でも消化が良いのでおすすめ。
     ウエットフード=ニオイが強いので、好む犬も多いです。
     犬用ふりかけ=味に敏感な犬はニオイで食事を楽しむ
               傾向があります。
       トッピングしか食べないときは、ドライフードとよく混ぜて、
       トッピングだけ食べるのを防止してあげてください。

A水分

1日に2〜3回は水を取り替えて、自由に水が飲める環境をとりましょう。
水分が不足すると、血液の循環が悪くなり、体内に酸素と栄養素が不足してしまいがち、
これが原因で体調不良になることもあります。
水を積極的にとらないようなら、下記のような工夫をして水分を取らせるようにしましょう。
脱水をおこしているかどうかは、首の皮膚を上に引っ張ったら、そのままの状態で手を離します。
1秒以内に元に戻れば心配なし。1秒以上かかるようなら脱水の可能性が高いでしょう。 
  • ウエットフードをまぜる
     ウエットタイプは水分を重量の80%近く含んでいるため、効率よく水分がとれます。
     どうしても水分をとらないようなら、1日に与えるフードの半量を
     ウエットに変えてもよいでしょう。

  • 肉の茹で汁
     肉の味とニオイがある分、好んで飲む犬もいます。肉にアレルギーのある犬は、
     肉の種類にも注意して茹でて与えましょう。

  • 犬用ミルク
     牛乳だとおなかをこわす犬もいるので、与えるなら犬用の調整されたミルクが
     良いでしょう。しかし、カロリーが高いので食事量を減らすなどの調節もせてあ
     げてください。

B温度
  • 室内=適温は25℃〜28℃
     ポイントは犬がいるところを測定すること。人は気温を顔の皮膚で感じています。
     人が快適だと思っても、犬のいる床近くでは気温が低すぎることがあります。
     また、サークルやゲージに入っていて、犬が自由に涼しい場所に移動できない環境では、
     温度があがりやすい窓際には置かないよう注意してあげましょう。

  • 屋外=風通しをよく日陰を作る
     屋外飼いの場合は、一年中ほぼ一定の温度の中で生活している室内犬に比べて、
     暑さや寒さに順応しやすくなっています。しかし、直射日光や風通しの悪いところでは、
     バテてしまうこともあります。ハウスを風通しの良い所に移して、板などなんでもいいですが、
     日陰を作って環境を整えてあげましょう。
     更に、猛暑の時期など暑さが厳しい時などは、午後の一番暑い時間帯だけでも、
     玄関に入れてあげるなど、涼をとってあげるといいでしょう。

  • 散歩
     太陽がでている時間帯は、散歩を避けるのが良いでしょう。
     日が沈んでも地面の温度は急激に下がらないので、散歩の前に地面を手で触って、
     ひんやりしていればOKです。散歩にベストな時間は朝の6時くらい。地面の温度も低く、
     輻射熱の心配もありません。また、途中で水をあげるなどして、脱水にも注意し、
     休憩をとることも必要です。


夏バテをほおっておくと、体内の栄養と水分が不足していきます。
特に水分不足は体にさまざまな変化をおこしやすく、胃腸や肝臓、腎臓などの器官が動かなくなる、
多臓器障害を起こしてしまうこともあります。さらに、尿量や排尿の回数が減るため尿が濃縮し、
結石が出来やすくなってしまうケースもあります。軽い夏ばてと思っても、回復の兆しが見られなければ、
かかりつけの動物病院でみてもらいましょう。




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